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つあーに出る前に

つあーに出る前に・・・

 1 はじめに


OREOです。度々失礼します。

年寄りの戯言と思わないで聞いてください。

最近合宿がある度に思っているのですが、合宿になぜ錆びたワイヤーで、溝が無くなったブレーキシューで、パンクしそうなタイヤで、ぼろぼろのバーテープで参加できるのでしょうか?

そういう一つ一つの甘さが、事故につながるんですね。
実際、大きな事故を起こしてきた企業を調べてみると、その事故の前に小さな異変がたくさん見つかるものなんです。

今学期はちょっと事故多かったですよね。
もちろん、一年生が入りたての頃はちょっとした転倒はつきもので、毎年あるのですが、今年はちょっと激しい転倒が数回ありました。
大げさかもしれませんが、これは大きな事故の前兆ではないのかと考えてしまう心配症なのです。

僕は、みなさんに安全についてもう一度考えていただいて、その上で、すばらしい旅と体験していただきたい。
僕は、そんなお手伝いができればと思ってこの記事を立ち上げました。

1.1 この記事について

この記事は、安全に旅をするため役立つ情報を載せられたらという思いから始めたものです。
情報を持っている方がいましたら、どんどん付け足してください。
例えば、「こんな危ないことを経験したので、こういう風に注意したほうがいいですよ」などです。

Wikiはうまく使えば、素晴らしい道具になりえると思います。せっかく作っていただいたのですから、使いましょ^^

本当は、みんなで情報を書き込んでいいものができればいいなと思っていて、最初の一歩になればいいなぁって思っています。なので、みなさんよろしくお願いします。

1.2 文章の構成について

今のところ、1章、2章のように章仕立てになっています。そんなに分類する必要ないのかもしれませんが(実際どんな種類があるか思いつきませんし・・・)新しいと思われる種類の記事を書くときは、新しい章を作ってください。

 2 つあーに出る前にチャリでチェックしてほしいところ

ここでは、タイトル通り、ツアーに出る前に最低でもチェックして修理してから出発してほしいなって思う部分について、紹介して、軽く対処法を書きます。詳しい対処法は
自分で調べる。メカ学を開く。メカに詳しい人に聞く。ということでお願いします。
間違いや、追加があればどんどん書き込んでください。特に、メカに詳しい人は、新しい項目でも修正でも書き込んでほしいです。

まず、この章で紹介するチェック項目を示します。

  1. ブレーキ
  2. ワイヤー
  3. タイヤ
  4. ホイール
  5. チェーン
  6. ネジ

(6項目です。ん〜全部だめなら半日はかかるかな・・・。
ちょっと欲張りすぎたかも笑)


2.1 ブレーキのチェック

.屮譟璽についてですが、どうもちょっと強く握るとハンドルにブレーキレバーがハンドル接触する人が多いです。これは、突然急ブレーキが必要になったとき、場合によって十分な制動力を得られない可能性があります。
ただでさえ、カンチブレーキの制動力は弱いので、注意しましょう。
図2.1にブレーキレバーがハンドルに干渉している状況の写真を示します。

図2.1 ブレーキがハンドルに干渉している状況
この状況にならないようにしましょう。このようになっていた場合、考えられる対処法としては、

図2.1

  • /2.1のねじを緩め、アーチワイヤーの長さを調節する。
  • ▲船疋蠅琉銘屬鯆汗瓩垢襦
  • ブレーキシューが減っていればブレーキシューを交換する。
  • ぅ屮譟璽ワイヤーが曲がっているならブレーキワイヤーを交換する。
  • ゥ▲献礇好拭爾鬚泙錣靴督汗瓩垢襦淵泪Ε鵐謄鵑覆蕾椎宗ランドナーは場合による)

などの対処法が考えれられます。


ブレーキはやはり重要ですね。山日の次の日、カーブでブレーキが故障したら・・・

▲屮譟璽シューを見てみてください。図2.3のようになっている人はいませんか?

図2.3 溝が無くなっているブレーキシュー
さすがに、ここまでひどい状態で合宿に来る人はあまりいなかったのでそこまで心配はしていませんが、ときどき居るのでメカとしては悲しくなります。
このようになっている時には、すぐに新しいものと交換しましょう。

注意:逆八の字にブレーキをセットし残った部分も使い切るという方法があるとよく言われますが、僕としてはお勧めしません。理由はいろいろあるのですが、シューが減っているのに気付くのが遅く、逆八の字にしても効果が得られない場合が多々見受けられたからです。また、図2.3くらいまで減ってしまった場合は交換しましょう。

2.2 ワイヤー

合宿集合日で一番がっかりするのが錆びたワイヤー、曲り癖がついたワイヤーを交換している時です。曲がり癖については輪行中についた場合は仕方ないですが、そうでない場合は「はぁ〜・・・」ってなります。

ワイヤーの交換時期はチャリ部内では半年に一回程度としています。(最近はあまり言われなくなっている気がしますが・・・)本来はちゃんと屋根の下で保管していれば1年くらはもつそうです(某自転車店で聞きました)チャリ部では、チャリに触ってほしいというのと、定期整備を習慣づけしてほしいからという狙いがあって半年に設定されているのだと思います。
さて、ワイヤーを前回いつ交換したか忘れている人もいるでしょう。また、自転車の保管方法によってすぐ劣化してしまう場合もあります。
ワイヤー交換の目安は、次の通りです。

  • ワイヤーに金属の光沢が無くなり白っぽく、または灰色っぽくなり始めた頃
  • ワイヤーに赤錆びが発生したら
  • ワイヤーに曲がり癖がついてしまったら

参考:なぜ曲がり癖がついたらよくないのかについて簡単に説明すると、ブレーキレバーを握ったとき、曲がったところが延ばされるため余分にレバーを引かなければなりません。これによって、ブレーキレバーの引き具合が劣化します。また、ひどい時には、ブレーキレバーとハンドルが干渉してしまいます。

最近部室でチャリをチェックしてみたら、ワイヤーに赤錆びが発生しているものが数台
ありました。思い当たる人は合宿前に交換してくださいね。

図2.9 曲がり癖のついたワイヤー

2.3 タイヤ

合宿では重い荷物をもって走るため、タイヤには相当の負荷がかかります。また、近年合宿では替えタイヤを持っていくことになりましたが、2本しかありません。
必ず、合宿前にだめなタイヤは交換してから出発してください。
タイヤの交換目安は溝が無くなってきたら交換です。図2.4に溝が減ってしまっているタイヤを示します。

図2.4 溝が減っているタイヤ
溝だけでなく、傷があったりする場合(ブレーキとタイヤが干渉してできた傷など)タイヤがバーストしてしまうことがあります。

2.4 ホイール

前回の合宿で驚いたのですが、ホイールのスポークがゆるゆるになっている自転車がかなりたくさんありました。一本だけならまだいいのですが、全体にわたってゆるゆるになっている状況でした。ですから、今回チェック項目に入れました。本来あまりゆるむような所ではないと思うのですが、一度触れ取りをしたホイールだとゆるみやすくなることもあるようです。

スポークが何本も緩んでいると、走行が重くなりますし、スポークに過度の負担がかかり折れやすくなったりもします。

振れ取りができる人はやや少ないのは残念なのですが、やはり少々難しいため仕方のないことだと思っています。でも、チェックはちゃんと行って、緩んでいるのを見つけたら出来る人に直してもらうか、教えてもらいましょう。

チェック方法についてですが、図2.5のようにスポークを握り、緩んでいないかをホイール全体にわたって調べてください。一本でも緩んでいると、そこからだんだんと周りのスポークも緩んできます。

図2.5 ホイールのチェック

2.5 チェーン

チェーンは頑丈そうに見えますが、ある日突然切れたりします。私も一度、兼六園下の交差点を渡っている最中に切れたことがあります。漕ぎだした瞬間に切れたのですが、非常に怖い思いをしました。

チェーンの寿命は一般に4〜5,000kmと言われていますが、こちらも、保管方法によってはすぐに寿命がきます。また、砂だらけの状態では摩耗しますので、定期的に掃除をしましょう。

図2.6を見てください。これは部室で廃棄されていたものですが、かわいそうなくらいに錆びちゃっています。こんなチェーンで走っている人はまさかいないと思いますが^^

図2.6 錆びたチェーン
図2.7を見てみましょう。チェーンに錆びが発生しています。錆びを落とすのもありかも知れませんが、ある程度走ったチェーンであれば、もう交換してしまいましょう。合宿で走るとき、少しでも不安材料は消してしまいましょう。

図2.7 錆びたチェーン

2.6 ネジ

ねじというものは、走れば走るほど緩んできます。合宿中、みんなの自転車をチェックしてみると、緩んでいるネジがたくさん見つかります。合宿に行く前には、ありとあらゆるねじを締めなおしましょう。

ネジは、場所によっては事故につながるものもあります。たとえば、キャリアの枠のネジ。走行中に外れたら・・・。残ったネジは重い荷物の負担に耐え切れなくなり折れちゃいます。それによってサイドバックが脱落したら。そこに後ろの班員が突っ込んだら・・・

走行中に外れはしなくとも、荷物を積んだキャリアのネジにガタのある状態では、キャリアにもダボ穴にもダメージが大きく、キャリアがすぐ壊れてしまうと聞いたことがあります。キャリアが壊れるということは荷物を運ぶ手段がなくなること。ツアー強制終了に繋がる可能性だってあるわけです。

2.7 2章の最後に

今回つあーに出る前に最低でもチェックしてほしい部分について簡単に紹介しました。ただ、主に症状の説明のみにとどまっていますので、具体的な対処法は、メカ学などを読んでください。

さて、最近僕が思うことは、チャリ部が心配であるということです。(きっと、先輩方は毎年心配してきたんだと思います。)だから、おせっかい過ぎかも知れませんが、少しでも、安全について一人一人意識していただければと思います。

では、皆さん楽しい旅になりますように。